人工股関節プラザ

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 人工股関節手術には図のような合併症のリスクがあり、周手術期合併症の頻度はおよそ表に示した通りです。
 外科医としては、感染を起こさないためには筋肉などの挫滅を起こさないファインな手術、脱臼を招かないためには正確な人工関節の設置を心掛けますが、血栓症については不可抗力の面があり、フットポンプや薬物あるいは早期運動療法でできる限り予防します。

 一方晩期合併症は、周手術期よりかなり頻度は低く、統計的な数値をだすことは困難です。
 これらの数値を足しても合併症の頻度は5%には届きませんので、人工股関節の成功率は充分高いと言えるのでしょう。

 
 
 
 

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 人工股関節を長持ちさせるために、患者さんサイドでできることは、まず転倒の予防です。
 その為にはロコモーショントレーニングが有効ですので、日本整形外科学会やロコモ チャレンジ!推進協議会のホームページを参照してください。
 また杖は、理想を言えば使わなくて済むのだが、折り畳み式の杖を時と場合に応じて使うというのが賢明な態度と思います。

 人工股関節は大きく動かせば、必ずステムのネックとカップが当たってきます。
 それぞれの手術法によって、好ましくない肢位があると思いますので、説明を聞いたうえで日常注意してください。
 メタボ、骨粗鬆症の予防は言うまでもないでしょう。

 最後に頻度は低いのですが感染の注意です。
 体内に埋入された金属の表面にバイオフィルム(最近TVコマーシャルでも出てきます)が張って、そこにばい菌がもぐり込んでしまうとこじれる危険性があるのです。
 そこで気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂炎などの細菌感染やひどい風邪などを引いて体調が悪くなった時は早めに抗生剤を服用していただいたほうが無難です。

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 もし体内に、重大な感染症が起きる、或いは起きそうな時は、早めに医師に相談し、抗生剤を服用してください。

 
 
 
 

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